【7期生】 武内 涼太
星稜高等学校 1年生(2021年5月)
▽春季高校野球石川県大会・準々決勝(3日、石川県立) 星稜3-0遊学館
準々決勝4試合が行われ、第1シードの星稜は3-0で遊学館に勝利し、4強入りを決めた。入学したばかりの1年生右腕、武内涼太が公式戦初登板し、5回まで7三振、1安打で無失点と好投。打線は3番・中田達也中堅手(3年)が2安打、2打点の活躍で勝利を収めた。強豪校対決の大一番で、先発に抜擢した林和成監督は「公式戦でも度胸があり、責任を持って5回を投げてくれた。入学してきた時の完成度は、(現ヤクルトの)奥川よりも高いですね」と評価した。
自己最速は1週間前にマークした142キロ。182センチ、76キロの恵まれた体格を生かし、高いリリースポイントから力強くストレート、スライダーを投げ下ろした。「ブルペンではちょっと緊張したけど、強気で投げました。今日はストレートで腕を振れました」と武内。1回は変化球を軸に2者連続空振り三振を奪うと、2回は低めコーナーに集めて2三振。内野失策などで、何度もピンチを迎えたが、100キロ台のカーブも交えながら5回を投げきった。
大分県日田市出身で、祖父は南海や広島でプレーしていた元捕手の故・長尾辰雄さん。幼い頃からストレートを褒められ、配球術を教わったという。中学時代は久留米東ボーイズのエースとして活躍し、甲子園で活躍した星稜の右腕、奥川恭伸(ヤクルト)の投球に感銘を受けた。映像を参考にして投球フォームも改良。「奥川さんの完成度の高い投球術に憧れています。奥川さんと同じ練習をして超えたい」と、星稜への進学を決意した。
入学して1か月だが、しっかりと食べて、体重は4キロ増の76キロにパワーアップ。「学校生活にも慣れました。しっかりと身体を作って、3年生までに160キロを出したいです」と武内。奥川が生まれ育った北陸の地で、新たなスタートを切る。